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AIWA CDラジカセ修理(2020年5月27日FBから再録)

コロナ外出自粛で、20年前に買ってたAIWAのCDラジカセの修理を行いました。宮城県の工場に単身赴任のころの思い出のシロモノにホコリをかぶっていたのを復活させようと思ったからです。不具合は、カセットテープのトレイが開かないだけでした。CDもFMAMラジオも問題なし。全くテープを聞くことはないのだから、なにも不自由は無かったが、何とウェブで調べると全く同じ機種の同じ現象を修理した記事発見。技術を活かしてラジカセ修理を半分仕事にしてしまった年配の方のよう。カセットメカデッキのゴムリングが経時変化で伸びてしまったのを交換して直したという。これなら、自分でも出来そうと闘いが始まった。(つづく)

Aiwa CDP Repair
Cassett Mechanical Deck

CDラジカセ修理(2) 20年前のラジカセの3次元実装技術は凄いと感嘆せざるを得ない。設計者や組み立て工程作業者に深い敬意を表して分解作業を進める。 先ず、セルフタップネジを外していく。長さが違うのがあるのでどこにあったか後でわかるようにしておこうと気付いたのはずっと後だった。 メカデッキは、左右のスピーカーボックスを分離したあと、本体底部に位置しており、上部はCDメカ。三辺を低コスト紙フェノール片面基板で囲われ、様々なハーネスがコネクタに刺さっています。まずもって、このデッキ+基板アッシーを化粧筐体から引き出すのが出来ない。勿論力任せに引っ張ってもギーギー悲鳴があがるだけでびくともしません。 こういう時は、良く見る。良く観察する。1990年代にマレーシアで三現主義を教えてくれた東芝姫路液晶事業部の大先輩を思い出しながら、奥の方にデスクランプの光を当てるとネジが二箇所見つかりました。こういう時に役立つのは、自作パソコン用の先端着磁長寸ドライバー。秘密のネジを外した後に待ち構えていたのは、真っ黒ドロドロ除去地獄だった。(つづく)

AiWa CDP Repair
メカデッキの取り出し
Aiwa CDP 修理
カセット駆動ゴムリングが溶けていた

CDラジカセ修理(3) 布製スピーカーカバーのプラスティック突起を挿入するゴムスリーブを抜いてやっとスピーカーボックスを取り外せるというAIWAラジカセ設計者の仕掛けた謎解きを破り、メカデッキがやっと姿を見せた。どの位置のハーネスがどの順番で刺さっていたかを忘れないように写真を撮っておいた。 ラジカセ修理専門おじさんの経験通り、ゴムリングが断片的にリールに寸断されて残っている。しかし、ピンセットでつまんで拾いとろうとすると、ゴムリングが溶解していることが分かった。Worse!という英語はこういう時に使うのだ。色々なところに飛散して、分解作業中知らないうちに自分の服に真っ黒く汚れてしまっていた。 完全に実装基板とカセットメカデッキを分離しないと黒黒ドロドロは取り切れないと判断。 メカデッキに使われている白いプラスチックのリールをさらに分解して取り出して、貴重なCOVID 19消毒用アルコールを綿棒の先に染み込ませて、最後は部品単品で石鹸洗浄。勿論、汚れた服は高分子化学の知識を駆使して急遽シミ取り職人となって溶剤、洗剤、使い古しの歯ブラシで取り去った。 一息ついて、先日Amazonで調達しておいたカセットデッキ修理用ゴムリングセットから適切なサイズを選び、リール間のはい合わせを先人の写真を参考にしてカラクリ人形も叶わない複雑なメカを復活させた。トレイ開閉用のリールはメカデッキの側壁にあり、新しんゴムリングを付け替えました。 電気入れられないので、リールを指で回すと、トレイが開閉し、メカデッキ内部の抑え板が昇降動作する複雑なカラクリがあることがわかった。 小さな精密部品は町工場で作ってもらったのだろうか、それともエアコンも余り効いてない海外の射出成形工場で作ったのだろうかとサプライチェーンに思いを馳せたのであった。(つづく)

Aiwa CDP 放熱基盤
音声が出なくなった。パワーアンプ故障現象と見抜いた鈴木プロ。

CDラジカセ修理(4) 外出自粛期間に整理整頓の途中ではまり込んだAIWAのCDラジカセ修理作業。これを冒険と言わず何と言おう。 テープトレイの開閉不良は、メカデッキで用いられたゴムリングの劣化溶融が原因だった。ドロドロとの闘いを経て新しいゴムリングと交換して対策取れた、後は再組み上げだけだと分解とは反対の順番で組み立て行った。 デッキと基板アッシー組み込みがスムースではないが、ネジで締め切った。何か悪い予感。 電源入れて、カセットトレイの開閉できること確認OK!CDトレイ開閉OK! さあ、CDでも聴こうとSWを入れたのだが、全く音が出ない! 色々なボタン押したり、電源入れ直ししたりしたが全くダメ。液晶表示は正常、CDも回転している。分解修理前には全く経験の無い不具合発生、天狗の鼻折れた👺確かに分解、再組み立て時に、何度もコネクター挿抜したし、無理な力もかかったに違いない。 再度、ユニットレベルまで分解して、ハーネス配線間違い無いかチェックするも目視不良見つからない。明らかに電気系統の不具合だ。 WebでAIWAの品番からサービスマニュアル入手。ブロック図、回路図、部品表、実装図が書かれている。 エレキの修理は自分の力だけでは無理、プロにに指導を受けようと判断。そこで思いついたのが、ソニーのTV修理のプロ鈴木師匠だ。遅い夜、メールで不具合症状送ると直ぐに返事があり、回路図を送ると音が出ないのは、ブロック図終段の三洋パワーアンプ(LA4636)周辺に異常があるはずなので、その近辺の電圧チェックとミュート回路ON/OFF確認して欲しいとの的確なアドバイスが返ってきた。さすが鈴木サービスプロ。 翌朝、パワーアンプ周辺回路の電圧を測ろうとするが、パワーアンプは大きなアルミ放熱板にねじ止めされておりテスターのプローブが入っていかない。通電しながら電気回路にアクセスするという作業はAIWAの3次元実装とは相入れない手法と気づいた。 そして真の原因にたどり着く。(つづく)

Aiwa CDP 修理
パワーアンプのはんだ付け部分が破壊されていた
Aiwa CDP修理 故障真の原因
パワーアンプのはんだ付け部分がパッド剥がれー見事に真の原因つかんだ

CDラジカセ修理(5) 自動車産業では不具合発生すると5回何故を繰り返して真の原因までたどり着くことを品質管理システムに組み込んでいる。設計責任、材料責任、組み立て作業責任の区分けを厳密に行うためだ。 CDラジカセ修理中に音が出ない不具合発生して、サービスマニュアルの電気回路からスピーカーへ出力するサンヨーパワーアンプに的を絞った。テレビサービスのプロ鈴木師匠の鋭い分析だ。 3次元実装のまま、通電した状態でアルミ放熱板の下に隠れたパワーアンプの電極をテスタープローブではアクセス出来ない。そこで、いったん実装基板をメカデッキから取り外し、パワーアンプの半田つけ部分を見えるようにした。そこから、リード線を取り出して通電しながら電圧測定しようと考えたからです。しかし、老眼では辛いので拡大鏡で観察すると、リード線が半田の円盤をつけたまま基板のランドから浮き上がっているのがクッキリ見えた。なんじゃこりゃー。この時ほど顕微鏡が欲しいと思ったことはない。パワーアンプとスピーカーに繋がる配線が繋がっていないのだ。ラジカセの音が出ないのはまさに電路が断たれているからだ。ユーレカ! もしかしたらAIWAの品質管理担当は、いや全てのメーカーの品質管理担当がこのサンプルを欲しがるのではないかとの奇想天外アイデアが頭の端っこを通り過ぎたが、CDラジカセの音が出なくては外出自粛での自宅生活に困る。携帯電話のカメラのデジタル拡大写真を撮り、鈴木師匠に報告。 鈴木師匠によると放熱板が小さく電源ONOFFの度に冷熱サイクル疲労により半田と基板の銅箔部分の接合破壊が起きたのだろうという分析結果だった。 確かに分解組み立て作業中に放熱板を持ってパワーアンプのリード部に応力がかかったが、すでに接合破壊は進んでいたのであろう。 フラックスを十分つけて、有鉛半田つけ。パワーアンプの全リード線と基板ランドを再接合。フラックスリムーバー溶液で綺麗に拭き取るのを忘れなかった。 真の原因究明、暫定対策を取り、本体仮組み立て。通電状態で検査できるようにして電源スイッチオン!CD、ラジオ、ひとつだけ残っていた20年前のカセットテープで音声出る事確認できた!パワーアンプそのものは壊れていなかった。取り寄せ交換も必要無し。 最終組み立て丁寧に行い、完成と言いたいところであるが、カセットテープを入れたままトレイが開かなくなってしまった。メカデッキの動作はカチャカチャ音がしているのはわかるが、テープを上下方向に動かす抑え板の力が弱いようだ。ゴムリングのテンションが緩いのか空滑りしているのかもしれない。 たまたま、120分テープに入っている音声は20年前の横浜ウオークラリーのときに録音した家族の話し声。超音波の声だった長男が今ではおっさん声だ。 当分このままにします。 (おわり)

Aiwa CDP CSD-NS1
不具合部分を再はんだ付けして音声復活。カセットトレイが閉まらなくなったが、当分我慢しよう。

数独仮定法で解く

数独Q107
210213 Q107を解く

レベル9ともなると、縦、横、ブロックを埋めるに足る情報を見つけるのがむつかしい。まだX-Wingと呼ばれる高等技がマスターできていない。3列6行は1あるいは5だとわかっていた。1列6行も同じ。片一方の数字を仮に入れて進めて矛盾が起きなかったので、最後までたどり着けた。仮置きせずとも合理的な推論で導けるようになりたいものだ。仮置きしたあとは、後から消せるフリクションペンに持ちかえる。

伊勢山大神宮合格祈願から山下公園散歩

娘の高校受験合格祈願にて桜木町紅葉坂上の伊勢山大神宮に妻と参拝。祈願の祝詞を挙げてもらった。お昼は桜木町駅中のキリンシティで二色カレーを一緒にいただく。食後、一人で歩く。銀行と郵便局で記帳。

Iseyama
伊勢山大神宮
伊勢山大神宮
合格祈願ご再度参拝
ランドマークタワー
ランドマークタワーで息子は真面目に働いているのだろうか?
ケーブルカー駅の工事中
桜木町駅からワールドポーターまでのケーブル線工事中。近くにはアパホテル。
横浜新市庁
横浜市新庁舎に人だかり。テレビか映画の撮影中。エキストラいっぱい。
山下公園から大黒ふ頭眺める
山下公園のベンチに腰かけて調べもの

山下公園に出るとベンチに腰掛けて水筒に詰めて持参した紅茶を飲みながら、ポケットWiFi繋いでパソコン開く。産業用DCDCコンバータの調べ事。専業メーカー、製品仕様、設計法など粘り強くウェブサーチするがヒットしない。探し物は既存品としての無い。自分の能力超えていることもわかったので、プロの意見聞くメール発信。バッテリーが切れかかったので、山下町のマックに入り温かい紅茶Mを頼んでテーブルと電源をかしてもらう。

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